パンケーキスワップはDeFiの基本中の基本のような内容です。
DeFiを行う上で、パンケーキスワップの仕組みや操作方法がわかれば
今後DeFiが普及するにあたって使える知識になりますので知っておいて損はないです!
✍️この記事の要点 ・パンケーキスワップって何なのかがわかる ・パンケーキスワップでできることがわかる ・なぜパンケーキスワップにコインを預けると報酬がもらえるのかがわかる ・パンケーキスワップで高年利で運用する方法がわかる ・パンケーキスワップをして貰える報酬額がわかる(実際の報酬額を公開)
パンケーキスワップとは
パンケーキスワップとは、DEX(分散型取引所)のことです。
つまりパンケーキスワップは、取引所です。
ちなみに、ここでいうパンケーキ(CAKE)というのは仮想通貨の1つです。
ただ、有名なビットコインやイーサリアムと同列とは言えません。
いわゆる草コインと呼ばれるもので、コインの信頼度が違ってきます。
BTCやETHは信頼度が高いのに対し、
パンケーキ(CAKE)は草コインに属するため信頼度は低いです。
草コインというのは、
アルトコインの中でも時価総額が小さく、知名度も低い仮想通貨のことです。
そのためBTCやETHに比べれば信頼度は低くなりますが、
パンケーキスワップのコインCAKEは、草コインの中ではトップクラスの仮想通貨
という位置付けになります。
ちなみに、数ある仮想通貨の上位10銘柄は現在以下の通りです。
〈仮想通貨時価総額上位100〉
次に、PancakeSwapの独自・基盤トークンである「CAKE」の価格推移はこちら。
PancakeSwapのトークンである「CAKE」は、2020年までは30円程度でしたが、
2021年5月には4,500円を超え100倍以上に高騰しました。
その後、少し調整が入り2021年11月末現在は1,700円〜1,800円前後となっており、
いずれにしてもその高騰ぶりがわかります。(時価総額は約4,106億円)
パンケーキスワップでできること
①仮想通貨を交換する(スワップ) ②仮想通貨を預けてCakeトークンを獲得する(ファーミング) ③Cakeトークンを預けて仮想通貨を受け取る(プール)
それぞれについて簡単に説明していきます。
仮想通貨を交換(スワップ)する
保有している仮想通貨を別の仮想通貨に交換することを「スワップ」といいます。
たとえば、BTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)を、
別の仮想通貨に交換するということが可能です。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)では、
通貨を預けてCakeトークンを稼ぐことができるのですが、
預ける通貨によって稼げる通貨量が変わるため、
スワップ機能を使ってより稼ぎやすい通貨へと交換するという方法があります。
仮想通貨を預けてCakeトークンを獲得する(ファーミング)
預ける通貨は2種類必要(通貨ペア)で、
預けた通貨ペアに応じてLPトークンを受け取ることができます。
報酬として受け取ったLPトークンをFarmに預けることで、
時間の経過に応じてCakeトークンが収穫できるようになるという仕組みです。
この方法がPancakeSwap(パンケーキスワップ)のメリットを
最大限に得られる可能性が高いです。
たとえば下記画像のように、
2種類の通貨をペアにして預けることで、
破格の年率を稼ぐことができます。
ただし、リターンが大きいということは当然リスクも伴うため、
どのようなプロジェクト内容のトークンなのかよく調べる必要があります。
Cakeトークンを預けて仮想通貨を受け取る(プール)
Cakeトークンを預けて仮想通貨を受け取る「プール」という機能もあります。
欲しい通貨を選択してCakeトークンをステーキングすることで
預けた通貨量に応じて仮想通貨を稼ぐことができます。
プールで受け取れる通貨はBSC(バイナンススマートチェーン)系の仮想通貨です。
なぜパンケーキスワップにコインを預けると報酬がもらえるの?
パンケーキスワップのそもそもの機能は、”取引所”です。
取引所は、
CEX(中央集権型取引所)=CeFi と DEX(分散型取引所)=DeFi に分けられます。
CeFiは、
銀行や仮想通貨取引所のように
サービスを運営する中央管理者を介する従来の金融サービスです。
一般的な取引所(コインチェックとかバイナンスとか)は、
CEX(中央集権型取引所)=CeFiに該当し、
取引所が対象の暗号資産のコインの在庫をストックしていて、
その中からコインの交換が行われています。
対して、DeFiに該当する
PancakeSwap(パンケーキスワップ)は
DEX(分散型取引所)と呼ばれる取引所のため
中央集権的な運営会社が存在しません。
運営会社がいないといことは、暗号資産の在庫のストックがないということになり
投資家同士で通貨をやり取りする必要があるため、その在庫をユーザーから募ります。
ユーザーが対象のコインを預けてくれたお礼として、
“LPトークン(Liquidity Provider トークン)というものを報酬としてあげるね!
という仕組みになっています。
ちなみに、DiFiにコインを預けて、取引所の機能に貢献することを
「流動性を提供する」といいます。
これを英語では、「Liquidity Provider」というため、
頭文字をとってLPトークンといい、
そのLPトークンを報酬としてもらえる形になっているのです。
パンケーキスワップでは、
この報酬としてもらったLPトークンを、さらに預けるということを行うことで
高い年利で運用ができるようになります。
ちなみにパンケーキスワップは、UniSwapのような
イーサリアムネットワークのプラットフォーム上に構築されたDEX(分散型取引所)ではなく、
海外の取引所である「Binance」が開発したBSC(バイナンススマートチェーン)という
プラットフォーム上に設計されたDEX(分散型取引所)となっています。
DiFiの先駆けは「Ethereum Chain」なんだけど、
手数料(ガス代)が急騰してしまって、手数料が高くて取引がしづらい環境になっちゃってるんだよ。
それで、手数料が格安の「Binace Chain」に流れてきて、
今現在シェアを拡大してきているという状況なんだよー。
パンケーキスワップの運用方法は2つある
①ファーミング(イールドファーミング) ②プール
ファーミング(イールドファーミング)
パンケーキスワップでLPトークンを預けて高年利で運用することを
“イールドファーミング”といいます。
DeFi分野の様々なプロトコルで高い利回りでデジタル資産を運用することを指しています。
金融業界で使用する「Yield:利回り」と、農業で使用する「Farming:耕すこと」を
くっつけて内容を表したDiFi用語です。
プール
プールは、ファーミングの時のように通貨をペアにして預けるのではなく
「CAKE」を預けることでCAKEやその他色々なコインを報酬として受け取ることが
できるという運用法です。
※プールの方がいわゆるステーキングと一緒のイメージ。
✍️レンディングとイールドファーミングの違い 概念は、非常によく似ています。 イールドファーミングもレンディングの1種になりますが、 DeFiのレンディングプラットフォームで運用する点が異なります。 今までのレンディングは仮想通貨取引所が貸し手と借り手を仲介しました。 つまり取引所という運営会社が間にいたワケです。 対して、DeFiで行うイールドファーミングは スマートコントラクトにより、借り手と貸し手がダイレクトに取引できます。 つまり、取引所などの運営会社が間にないという違いがあるということです。 イールドファーミングの仕組みはこうです。 まず貸し手がDeFiプラットフォームのスマートコントラクトにコインを預けます。 すると、引き換えに預かり証となるトークンが貸し手に交付されます。 その後、貸出期間中の金利が変動料率で蓄積され、 コントラクトから資産を引き出す際にまとめて償還されます。 イールドファーミングの場合はさらに、 DeFiプラットフォームが「ガバナンストークン」を発行していれば、 金利と併せて獲得できるので特に人気を集めています。
パンケーキスワップ「ファーミング」のやり方
手順1:CoinCheckなどの取引所でBNB(バイナンスコイン)に交換可能な仮想通貨を購入する
手順2:手順1で購入した仮想通貨(コイン)を「Binance」に送金する
手順3:手順2で「Binance」へ送金したコインを「BNB」に交換する
直接現金でBNBを購入することができないから、BTCとかETHとかXRPで「BNB」を購入していくんだよ〜◎
厳密にいうと、バイナンスでは、クレジットカードやデビットカードでBNBを直接購入できるけど、手数料が高いというデメリットがあるんだよ。
だから、おすすめは面倒でも手数料が安く済む方法として、CoinCheckなどの他の取引所でBTCやETHやXRPなどの仮想通貨を購入して、それをBNBに交換するということをやっている人が多いんだよ。
ちなみに私は手数料が安いXRPをBNBと交換したよ。
←「CoinCheck」の送金手数料一覧はこちら←
手順4:手順3で手に入れたBNBを「ウォレット」に送金する
「ウォレット」もいくつかあって、
・メタマスク
・トラストウォレット
・セーフパル
あたりが使えるよ。
今回はスマホアプリの「セーフパル」を使用していくよ◎
手順5:セーフパルをPancakeSwap(パンケーキスワップ)に接続する
手順6:PancakeSwap(パンケーキスワップ)で預ける通貨ペアを交換する
手順7:通貨を流動性に預けてLPトークンを獲得する
手順8:LPトークンを預けてCakeトークンを獲得する
今説明した流れや手順は、動画で見るとわかりやすいのでこちらをご覧ください◎
おすすめのウォレット
Safe Pal (セーフパル)
〈おすすめの理由〉
- 1万種類以上のコインに対応している
- ウォレットなのにウォレットの中で取引ができちゃう!
→Safepalウォレットアプリひとつでスワップもトレードもファーミングもできる - ウォレットの中から「Dapps」に接続ができる
パンケーキスワップで貰えた実際の報酬額公開
ファーミング中の通貨の値動きや報酬額がどの程度なのかを実際に体感するため、
まずは少額の¥20,000でやってみました。
2021年11月22日よりファーミング開始
2日後の2021年11月24日の
報酬額(CAKE獲得)が左の写真です!!
〈ファーミングまでの流れ〉
170XRP(¥20,000)
↓
0.33032033BNB(¥20,000)
↓
約半分の0.15BNBをCAKEへ交換
↓
5.28348259CAKE(¥10,000)
↓
0.862CAKE-BNB LP(¥20,000)
インパーマネントロス
インパーマネントロスは、イールドファーミングを行う際に発生します。
イールドファーミングを行う際にはまず、
2種類の異なる通貨を
「1:1=トークンAの価値:トークンBの価値」の比率に組み合わせ、
取引所の流動性プールに預け入れる必要があります。
この「1:1=トークンAの価値:トークンBの価値」の比率を
一定に保つ仕組みが “インパーマネントロス” を発生させる原因となります。
インパーマネントロスとは、価格変動によって被る損失のことをいいます。
価格変動が大きければ大きいほど、損失は大きくなります。
簡単に説明すると、
「仮想通貨をペアにして流動性の供給を行った際の価格」(取引所に預け入れたトークンの価値)と「ウォレットでガチホした際の価格」(トークンとして預けずにただホールドしていた場合)との差異による損失のこと、をいいます。
「1:1」で預けているペアの相対的な価格の変動が同じくらいであれば
ダメージは少ないのですが、
“流動性の片側の価格が暴落または暴騰しているとき” は要注意です。
〈価格変動によって起こる損失早見表〉
1.25倍の価格変動 = 0.6%の損失 1.50倍の価格変動 = 2.0%の損失 1.75倍の価格変動 = 3.8%の損失 2倍の価格変動 = 5.7%の損失 3倍の価格変動 = 13.4%の損失 4倍の価格変動 = 20.0%の損失 5倍の価格変動 = 25.5%の損失 ※Bainanceより引用
「Binance」に価格変動によって起こる損失の早見表が記載されているので引用しています。
Binanceによると、
多くの場合、獲得した手数料は変動損失を上回るので、価格の変動があっても、流動性を提供することで最終的には利益を得ることができると説明しています。
ただし、DeFiプロトコルに流動性を提供する前に、変動損失を理解することは非常に重要だとも述べています。
インパーマネントロスの計算方法の仕組みを解説すると長くなりますので、
計算方法の仕組みについて詳しく知りたいという方は
こちらがわかりやすかったのでご確認いただければと思います。
投資を行う際は、リスクを知ったうえで行うことが適切ですので
理解した上で始めていきましょう!
コメント