仮想通過「リップル(XRP)」高騰の背景

仮想通貨

ビットコインやイーサリアムが好調な中、

出遅れていたリップル(XRP)がついに2021年4月5日から現在にかけて

高騰が続いています。

先週末の土日には65円付近に留まっていたXRPが、

5日をまたいで6日に入った頃から急激な上昇を開始し、

ついに100円を突破しました。

XRPの100円超えは2018年3月の仮想通貨バブル以来となります。

100円を超えても勢いはまだ止まっていません。

7日16時現在も112円を維持しています。

XRPの最高値は2018年1月につけた400円なので

最高値更新はまだ遠いと言えますのが、

他の仮想通貨に比べて出遅れていたXRPが急上昇してきているのは確かです。

XRPが急上昇した理由は何か。

その前に、そもそもXRPが他の仮想通貨に比べて出遅れていた理由があります。

それは、米証券取引委員会(SEC)が2020年12月、

リップル社やガーリングハウスCEO、共同創設者のクリス・ラーセン氏を相手方として

訴訟を起こしたことが原因です。

提訴の概要は、リップル社とガーリングハウスCEO、元CEOで現会長の

クリス・ラーセン(Chris Larsen)氏が、

2013年から約7年間に渡って、

有価証券登録を行っていない仮想通貨XRPを販売し、

13億ドル(1350億円)を超える資金を調達したというもの。

この訴訟の争点は、

XRPは仮想通貨ではなく有価証券に該当するのかという点。

提訴されているリップル社は、

XRPは通貨であると主張しているが、

米証券取引委員会(SEC)は、XRPは有価証券に当たるのではないかと主張し、

裁判となっているのが現状です。

以来、米国や欧州で運営する複数の暗号資産取引所は、

リップルの取り扱いを停止する動きを見せる取引所もありました。

このように、リップル社が米SECより未登録証券問題で

提訴されたことで混迷を深めていたのですが、

争点の一つとなっていた

「ビットコインとイーサリアムを有価証券と見なさない理由」について、

裁判官が証拠開示手続きを判断したことなどが前向きな進展だとして好感されたようです。

また、裁判官は、XRPの有価証券問題を巡る市場への影響の高さを懸念し、

ガーリングハウスCEO氏とクリス・ラーセン氏の責任追及に留めるべきとも指摘しています。

つまり、4月5~6日のXRPの暴騰は、

この提訴でリップル社側に有利な材料が出たからとも邪推できるが、

リップルが突然ここまで暴騰したのは、

やや出遅れ気味なリップルの今後の高騰に期待する多くの投資家が

買いを入れたのではないかという理由も考えられます。

しかしXRPの今後のレートは、

やはりSECとの裁判に大きく左右されると思います。

今後リップル社に不利な展開になればXRPは下落し、

逆に有利な展開になればまた高騰すると考えられます。

裁判の長期化懸念が強いものの、

中・長期的には「和解」に向けた進捗が期待されるほか、

現在進行中の裁判において、

リップル社の書類が個人の財務情報や企業秘密を含むなど機密性の高さから

一部密封が決定したことなどがポジティブに捉えられたとの指摘もあるようです。

米リーガルニュースサービスであるLaw360の報道によると、

リップル社の代表弁護士Matthew Solomon氏は、

SECの規制範囲が有価証券に限られることから、

過去に行ったSECの見解の矛盾点が示されれば、

早期解決となる可能性も高まると発言しています。

以上のことからリップ社有利の方向に前進と考えられ、

今後のXRPに期待が持てそうです!!

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