【1日1冊読書】アマゾンのすごい問題解決【Amazonはブレない】

1日1冊読書

1日1冊チャレンジで、今回は『アマゾンのすごい問題解決 [ 佐藤将之 ]』を読みました。
本書は、いろんなシチュエーションの中で
こういう場合はどうするとか、どう考えるという問題解決方法を具体的に教えてくれます。
今回は本書を読んで印象に残った内容について紹介していきたいと思います。

一見、この本の内容と全く関係ない話に聞こえますが、
「若い社員(若者)が何を考えているかわからない」とふと思うことありませんか?

エジプトの古文書にも「今時の若いものは…」という一文が残っているそうです。
古来からの普遍のテーマだったとは。

グローバルだったりテクノロジーだったり
世の中が変わるスピードがとんでもなく早い現代だからこそ生じるジェネレーションギャップ
なのかと思っていました。

大昔みたいに、変化のスピードが今とは比べものにならないくらい遅い時代でも
「今時の若いものは…」という感覚があったという事実が印象に残りすぎてしまいました。
まさかそんなことが普遍的とは。

アマゾンはブレない

アマゾンの中では、
「なぜやるのか?」
という質問と同じくらい
「なぜやらないのか?」
という質問が重要だ。

ージェフ・ベゾス

アマゾンには、
「Thinking Backward」(逆算して考える)という考え方が根づいているそうです。

「最終的なゴールはどこか?
そのために今やらなければいけないことは何か?」
という視点で常に問題に向き合っていくと。

土台をしっかり作らないまま建て増しをすれば建物はいつか崩壊するのと同じで、
根本的な問題解決を行わず、その場しのぎの対処をしたまま成長を続ければ、
ある瞬間に事業が回らなくなってしまうから。

アマゾンのCEOジェフ・ベゾスは、
かなり長い時間軸と規模で物事を考えることで有名ですよね。

“お客様はこのことに関して喜んでお金を支払いたいと思ってくれるだろうか”という
“お客様のために”という理念が浸透しているアマゾンでは、
「技術」を持った人間がモノやサービスを生み出すのではなく、
問題解決に向けて「ビジョン」を描き実現しようとする人間が
さまざまな「技術」を持った人間とコラボしながらモノやサービスを生み出しています。

例えば、レジなしAIコンビニ「Amazon Go(アマゾン・ゴー)」。
最先端の画像認識技術が、
世界初のレジなしAIコンビニを成立させています。

1ページャー、6ページャーズ

アマゾンではパワーポイントを使ったプレゼンは禁止。
資料は文章形式で作成します。
ダラダラと長く書くのではなく、基本は「A4で1ページ=1ページャー」か
「A4で6ページ=6ページャーズ」のどちらかで書くと決まっています。
ビジネス文書のほとんどは「1ページャー」で作成し、
年次報告書やプロジェクトは「6ページャーズ」で作成します。

出所:アマゾンのすごい問題解決 [ 佐藤将之 ]

さらに、アマゾンの会議では、
会議の最初の何分間かは、
出席者の全員、沈黙して1ページャーあるいは6ページャーズの資料を読むのだそうです。
資料の提出者が、頃合いを見て「読み終わりましたか?」と出席者に確認をし、
ようやく会議という話し合いが始まります。

その話し合いは、資料に対しての質疑応答となります。
具体的には、

「1枚目、質問はありますか?」
「何にもなし」
「2枚目、質問は?」
「なし」
・・・・・と続いて、最後まで「なし」のまま終わる会議がアマゾンでの理想の会議です。

このように進むと出席者から「 Well Done!」と言われ、拍手で賞賛されます。
「突っ込む余地がないほどよく練られたアイデアであり、完璧な資料だった」ということだからです。

出所:アマゾンのすごい問題解決 [ 佐藤将之 ]

未来のために種をまく

大企業の寿命は30年程度。100年ではない。

「アマゾンは大きすぎて潰せない存在ではない。
実際、私はいつかアマゾンは潰れると考えている。」

ージェフ・ベゾス

リスクをとり、
”将来的に花開く可能性のあるイノベーティブな種をまくこと”に投資してこそ花が咲く。

新しいこと、人がやったことがないことをやろうとすると、
「Risk(リスク)」は必ずあります。
日本人はこの単語の意味を「危険」とか「危機」と認識しがちですが、
「不確定なことについて確率的に計測できるもの」という定義があるそうです。

つまり、
「こういう危険性がある」とわかる状態のことを指しています。

ということは、危険性がどれくらいあるかを知る必要があります。
そのためには、

①まずは小さく始めてみる
②データをとる
③どういったところがどのように危険なのかを分析
④さらに実際にやってみながら不確定要素をなくし、危険性を減らす
⑤要素を安定させた上で、大きく展開していく

出所:アマゾンのすごい問題解決 [ 佐藤将之 ]

「責任を取るのは嫌」「責任が生じる管理職というポジションは損なので昇進しなくていい」
「失敗しない人が出世する」という、”失敗しないことが大事”という空気ってありませんか?

ジェフ・べゾフは社員によくこう語りかけていたそうです。

今、未来のために種をまかなかったら、この花はいつか枯れてしまうよ。
だから、今日もイノベーティブな種をまこう。
未来に花を咲かせるためにね。
たとえ、それが今は誤解されるようなことであったとしても。

ージェフ・ベゾス

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