【苦しかったときの話をしようか】

1日1冊読書

こんにちは。1日1冊チャレンジ中のホワイトリップです。

今日は、苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」 [ 森岡 毅 ]を読みました。

就活を控えた娘に対して書いた「虎の巻」という本だけあって

就活や転職、企業などを考えている人には読むべき1冊には間違いないです。

著者の森岡さんはなんて素敵な人なんだろうと思いました。

私は、就活生ではありませんが

思わずメモを取らずにはいられない内容がたくさんありました。

森岡さんが自身の娘さんを想う気持ちが純粋に真っ直ぐ伝わり、

守られているような暖かい気持ちで読むことができました。

著者の森岡さんは本の中で何度も下記のことを強調していました。

最も充実した時期の何十年もの人生を捧げるキャリアなんだから、

どうせなら「やりがい」のある「自分の強みを伸ばすことのできる」道を選びたくはないか?

やりたいことが明確な人はとっくにそうしているんだと思う。

私なんて30過ぎても、

やりたいことがわからない。

この歳になっていうのは恥ずかしすぎるけれど、私は私のことをよくわかっていない。

自分の中に基準となる「軸」がない。

だから、やりたいことが生まれるはずも、選べるはずもない。

森岡さんはそんな人の気持ちもわかってくれている。

人が重大な選択を迫られるとき、

「軸」がないこと自体が大きな苦しみの原因になるということを。

つまり重視すべきは「軸」であり、

わからないことをずっと放置してきた”うしろめたさの闇”に向き合い、

まずは何がわからないかをわかるようにする必要がある。

そして、資本主義とは、

無知であること、愚かであることに罰金を課す社会であることを

理解しておいた方が良いとアドバイスしてくれています。

そのためには、パースペクティブ(本人が認識できる世界)を広く持つことが大事で、

パースペクティブが狭く、そして囚われていると見えなくなります。

人は認識していないものはそこにあるのに見えないんです。

強い人間は、環境に合わせて自分を変えるか

自分に合わせて環境を変えるかそのどちらかができます。

自分の”弱さ”とどう向き合うかは、

生きていて人生が進んでいく限り、自分が成長する限り「不安」はずっとなくなりはしません。

不安なのは挑戦している証拠で、挑戦によって起こる変化が大きいほど不安は大きくなります。

不安は未来を予測する知性が高いほど大きいからです。

だから不安であればあるほど、知性と勇敢さが機能していると考えるべき。

それに挑戦せずに、変化から逃げる選択ばかりして、挑戦しないから、成長しない。

その先にあるのは、もっとタチの悪い”不安”じゃないのか?

そんな”永遠に拭えない不安”を育て続けるよりは、

未来への投資として挑戦して成長するための”不安”の方を選択するべき。

努力できる好きなことを見つけて、さらに夢中になれる要素を見つけ出していく。

好きなことを見つけさえすれば実はしんどくはない。

自分の軸を持つことの大切さ、軸の持ち方、

パースペクティブ(本人が確認できる世界)を広く持つことの大切さ、

不安や弱さとの向き合い方、努力を費やすべき分野を絞ることの重要性を具体的に

わかりやすく楽しく学ぶことができる本でした。

自分が親になったらまた読みたいと思います。

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