「Web3.0」という言葉を最近よく見たり聞いたりするのではないでしょうか。
5年以上前からすでに存在している言葉ではありますが
最近頻繁に耳にするのは
いよいよその時代が始まりつつあるということだと思います。
新時代の「Web3.0」は今までと何が違うのか、
何が変わったのか
なぜ話題となっているのかについて
気になったので調べてみました。
新時代が「Web3.0」ということは、
これまでに「Web1.0」と「Web2.0」があったということですよね。
まずはその流れから見ていきましょう。
✍️この記事の要点 ・Web1.0〜Web2.0とは何かがわかる ・Web3.0とは何かがわかる ・Web3.0の必要性がわかる ・Web3.0で変わる世界 ・Web3.0で実現する未来がわかる
Webの歴史(Web1.0〜Web2.0)
Web1.0:一方通行な情報発信と受信時代。人々はネットの情報をまだ読むだけの状態。 Web2.0:世界中のあらゆる個人情報が独占的に集められる状態になったビッグテック覇権、様々な人との双方向の情報のやり取りができるようになったSNS時代。 Web3.0:一部の中央集権組織によるインターネット支配からの解放を求めるP2P時代。所有の概念をwebに持ち込むことができる時代になる。
P2Pとは 特定の誰かを仲介せず、直接個人から個人につながることができる仕組みのこと。 例えばデジタルの仮想通貨ウォレットを使用したやり取りのことをいう。
特徴を表にまとめるとこんな感じだよ◎
Web1.0 | Web2.0 | Web3.0 | |
デバイス | PC (Win/Mac) | モバイル/スマホ (iPhone/Android) | VR/AR/MR (スマートグラス?) |
特徴 | HPなどの ハイパーテキスト (Google) | SNS (Facebook・Twitter・Instagram) | Internet of things メタバース (ブロックチェーン) |
それぞれもう少し説明していくよ。
Web1.0
インターネットの始まりです。
インタネットって何がスゴかったと思いますか?
ネットが存在する前までは
一部の公共機関やその他一部の機関しか情報発信はできませんでした。
それがインターネットによって、
誰でも自由に発信できるようになったことがスゴいんです。
これまで発信する術を持たなかった人たちが
情報が発信できるようになったことは非常に大きく、
埋もれていた情報が出回るようになりました。
とはいえ、
「Web1.0」の世界は、人と人のつながりが希薄だったことがポイントなんだよ〜。
Web2.0
ではWeb2.0ってなんでしょう。
その本質は「ソーシャル性」です。
ただ情報発信できるということだけではなく、
「SNS」が登場して個人と個人がつながりました。
スマホの普及がSNSの盛り上がりを後押ししたことも
その発展に貢献していきました。
SNSの生みの親である「GAFA」が誕生し、
その「GAFA」がWeb2.0の世界を牽引し、ネット世界を前進させました。
今や誰もが大きな恩恵を受けています。
それゆえに課題もあり、
その課題が見過ごせなくなってきているのが現状です。
「Web2.0」はSNSの時代で、個人と個人が繋がって様々な人と双方向の情報のやり取りができるようになったんだね。
そのプラットフォームを提供している企業が、
世界中のあらゆる個人情報が独占的に集められる状態になっていてそれが問題にもなっているんだね〜。
Web2.0は、
「GAFA」と呼ばれるビックテック企業がネット世界を飛躍的に進歩させたのです。
そのため、
世界中のあらゆる個人情報が独占的に集められる状態になったビッグテック覇権
と言われています。
この言い方には、批判的な意味が含まれていることが多いです。
では一体何が問題なのでしょうか。
具体例でみていきましょう。
Web2.0の問題
- プライバシー問題
- フェイクニュースで政治思想などのコントロールが可能
- 個人情報の流出や悪用
- SNSのライセンス問題
- Apple税
みなさんはSNSの利用規約を熟読したことってありますでしょうか。
SNSの利用規約は、実は結構怖いことが書かれてたりします。
例えば「Instagram」。
そして「YouTube」。
この記載内容は、一言で言い換えれば、
「投稿したコンテンツは作成者(クリエイター)のものじゃないよ」ということです。
提供しているプラットフォームに投稿した以上、
こちら(企業)がそのコンテンツを勝手に使用したりもするし、
気に食わない内容だったら消したりもするよ。ということですよね。
有名な話だと、
アメリカの元大統領のトランプさんの話があります。
この方、ゆうても元大統領(当時は現大統領?)だというのに、
「Twitter」にアカウント停止、剥奪されちゃいましたよね。
「Web2.0」の世界を牽引してきた大企業で力を持っているとはいえ、
一企業がそこまでの権力を持っていていいのでしょうか?
このように、今現在の「Web2.0」の世界は、
「GAFA」などの企業にプラットフォームを使わせてもらっている状態であって、
あくまで私たち一個人は「リース」しているワケなので
所有権は移転していない(持ち合わせていない)んですね。
もう一つポピュラーな話で、「アップル税」というものがあります。
有料アプリを作成し提供する企業は、そのアプリを販売するために
アップルが運営するアプリストア(App Store)に並べて(表示して)もらいます。
アップルの運営するプラットフォームにアプリを並べてもらうことは、
その市場規模から販売の売れ行きに貢献されることは想像できると思います。
アップルはこれに対し、アプリはアップルが運営するアプリストア(App Store)
からダウンロードしてインストールしないと利用できないようにしています。
有料アプリを提供している企業がアップルに対し、
アプリストア(App Store)で販売しているアプリ代やアプリ内課金の30%を
アップルに対し支払わせるための規約です。
そのため、決済もアプリストア経由でしか行わせないという形にしています。
この30%の高額のロイヤリティが「アップル税」と呼ばれています。
この高額の「アップル税」を回避するために
「アプリ開発者がアプリ外の決済システムにアプリ購入者を誘導しよう」
としたところ裁判になっているケースがあります。
フォートナイト裁判が有名ですよね。
まとめると、
✍️Web2.0の問題点 ①Web2.0を支配しているビッグテック企業にとって、 ユーザーは顧客ではなく「商品」である点。 ②「中央集権」すぎる点。一企業がそこまでの権力を持っていいのか。 →プライバシーの流出や悪用、コンテンツの一方的使用、アカウントの一方的剥奪など
Web3.0とは
前章であげた問題を解決するために、進むべき世界が「Web3.0」なんです。
つまり、
ビックテック企業などの一部の中央集権組織によるインターネット支配からの解放を求め、
P2P(ピアツーピア)の世界にするということです。
この「Web3.0」の世界では、
所有の概念をwebに持ち込むことができる時代になります。
この新しいカタチはすでに実現され始めています。
「Web3.0」の具体例としては、
世界最大の仮想通貨取引所であり、分散型取引所である
「Pancake Swap」があげられます。
「Web2.0」と何が違っていてどこがスゴいのでしょうか?
ポイントは、
利用時に「ID/PW(パスワード)」がいらない!
ということ。
「Web2.0」は、
「ID/PW(パスワード)」の時代でした。
それゆえに、個人情報流出や悪用の問題があり、
ビックテック企業による情報や市場の独占などの中央集権の問題があったワケです。
それが「Web3.0」では不要になることで、
上記の問題は生じることがありえなくなります。
でもじゃあどうやって「Web3.0」は成り立つのか
という疑問が湧いてくると思います。
次の章でみていきましょう。
「Web3.0」は「Web2.0」での課題を解消するために、ビックテック企業などの一部の中央集権組織によるインターネット支配からの解放を求め、P2P(ピアツーピア)の世界になるんだね〜。
この「Web3.0」の世界では、
所有の概念をwebに持ち込むことができる時代になるというのがポイントなんだね!
Web3.0の世界
Web3.0の具体例
- 仮想通貨ウォレット メタマスク
- NFTマーケットプレイス Open Sea
- 分散型取引所(仮想通貨取引所) Pancake Swap
前章で「Web3.0」は、
「ID/PW(パスワード)」が不要とお伝えしました。
じゃあどうするのか。
何が必要なのか。
「仮想通貨ウォレット」を使用します。
「仮想通貨ウォレット」があれば、
ウォレット内の資金を自由にトレードできます。
世界通貨のETH(イーサリアム)が
すでに確固たる地位を確立して存在しているため
参加者は自由にお金やNFTという唯一無二の価値を送り合うことができます。
ETHよりPolygon(ポリゴン)の方がガス代(手数料)が安いとか
他のトークンの方がどうとか細かいことは一旦おいておきます。
この「ウォレット」にETHなどの仮想通貨を入れて、
利用したいサービスに “ 接続 ” するだけでOKなんです。
実際、「Pancake Swap」を使用するのにID/PWは登録したりしません。
「ウォレット」の一つである「メタマスク」と“ 接続 ” しただけです。
「Open Sea」も同様です。
「ウォレット」の一つである「メタマスク」と“ 接続 ” しただけで使用可能です。
つまり、
「Pancake Swap」や「Open Sea」は、個人情報を一切もっていません。
このような新しい世界は、
新しい資本主義を実現し始めています。
上場する必要さえありません。
それよりもいい仕組みがあるからです。
Web3.0で変わる世界
①プライバシー問題 ②中央集権にまつわる問題 ③不便すぎる送金システム問題 ④制限された市場
プライバシー問題
「ID/PW」が不要なため、
サービス利用時に個人情報を提供しなくて済見ます。
つまり個人情報の流出も悪用もありえません。
しつこいターゲティング広告も過去の話になります。
中央集権にまつわる問題
Web3.0アプリは、ウォレットを繋ぐだけで利用でき、
完全に匿名のため中央集権になる要素がなくなります。
トランプさんもBANされないし、
国家や企業が利用を制限することはほぼ不可能です。
中国が禁止しがちな問題もモーマンタイ。
不便すぎる送金システム問題
Web2.0では、日本からアフリカにお金を送りたい場合、
銀行経由となり、時間も手数料もめちゃくちゃかかります。
本当に面倒臭過ぎます。
今までお金はWebに完全には対応していませんでした。
結局いろんなところを仲介していてインターネット的とはいえませんでした。
でもWeb3.0なら、一瞬で送金が可能です!
時間も手数料も比べものにならないくらいかからないです。
もちろん、銀行は介在しないので完全にP2Pで、
相手のウォレットのアドレスさえ分かれば一瞬です。
Web3.0は、お金がインターネットに完全対応します。
制限された市場
いまだに一部の国では市場が制限されています。
Web3.0は、「国境レス + 共通通貨」という革命的な市場になります。
これが本当のグローバル市場だといえます。
Web3.0で実現する未来
「所有」の概念がWebに持ち込むことができる世界。
GAFAのような企業なしで、
誰もが自由につながり経済活動が行うことが可能になります。
今よりもっと違う国の人と仕事をすることが当たり前になり、
違う国の人同士での個人間での商品の売買や
価値の売買が当たり前になると考えらえます。
そもそも匿名が基本なので、
国とかいちいち知る由もないし関係なくなります。
とにかく今の特定のビックテック企業だけが牛耳る
がんじがらめの古い資本主義から抜け出して、
Web3.0で新しい資本主義を作り上げよう!というのがテーマです。
既得権益が絡みやすい国や企業が主役じゃなくて、
個人が主役となる本当の自由市場をつくる、
世界経済をつくり直すといことです。
未来のメタバースはWeb3.0の上に成り立つと考えられています。
今後10年のうちに、
独自のルール(法)や経済圏を持つ数多くのメタバースが生まれ、
その中で人々は実世界のように生活していくと考えられます。
多くの場合、Web2.0では、ゲームプレイヤーは、
お金と時間を費やしてゲームで遊びますが、そこで行われた投資や努力は、
現実世界では収益化できませんでした。
Web3.0のメタバースでは、
ゲーマーが自分のデジタル世界での資産をNFTとして所有し、
他の人と取引したり、他のデジタル・プラットフォームに持ち込んだりして、
現実的な収益を稼げる、全く新しい自由市場を作り出すことができるのです。
とんでもないスピードで世の中は変わってきていますが、
さすがにすぐに「Web3.0」の未来が完成するとはいえません。
とはいえ、
数年もすればある程度世の中に浸透してくるでしょう。
みなさんはどの段階で移行しますか?
楽しみですね!
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