【DIE WITH ZERO】ゼロで死ね。【人が豊かになりすぎる究極のルール】

1日1冊読書

自分が犠牲にしてきた大切なものに気づけました。

読んでいる途中から、この本すごいと思いました。
少なくとも私からすると、今年読んだ本で1番読んで良かったと思う本です。

今回は、DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [ ビル・パーキンス ]
概要を紹介したいと思います。

「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。
最後に残るのは、結局それだけなのですから」

出所: DIE WITH ZERO

この本から学べる最大のポイントは、人生で一番大切なことは
「思い出づくり」だということ。

なぜなら人生は経験の合計だから。
最後に振り返ったとき、
その合計された経験の豊かさが、
どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになるからです。

この本は、
今しかできない経験のために使えるお金を、無駄に貯めこんでいる人のための本です。

今味わえるはずの喜びを先送りにすることに意味はありません。
先送りにした喜びは先にはないからです。
ただ喜びを逃しただけ。

だから先送りには意味がない。
先にあるかどうかもわからない”蜜”に期待して、
今を犠牲にすることほど非合理的なことはないと気付かされました。

それでもどうしてそれほどまでに”先”を見据えて生きる癖がついたのか。
そもそももし働けなくなってしまっても
生きるための必要最低限は国が保証してくれているはず。

それで生きることができなくなったらそのときは死んでいけばいい。

ですが現実は、誰もがお金が足りなくなるのを恐れます。
働く体力や知力、精神力が衰えた後のことを考えれば当然です。
ただ、多くの人は必要以上に恐れてしまい、
「お金を稼ぐこと」と「大切な人との経験のための時間」のトレードオフに失敗します。
そして、大切な人との経験に費やすことのできたハズの時間と引き換えに、
必死で働くことに費やして得たお金をたっぷり残して死んでいきます。

もちろん、老後の蓄えは必要です。
ですが、老後で何より価値が高まるのは思い出なんです。

このトレードオフを最大限に最適にして「最高の人生を送るため」に、
「経験の価値」と「お金の価値」を理解する必要があります。

何かを経験するのに、必ずしもお金はいらないと思います。
無料で出来得ることもたくさんあるからです。
ですが、価値ある経験にはある程度の費用はつきものですよね。
一生記憶に残るような旅行、ライブやスポーツ観戦のチケット、
楽しいと心が喜ぶ趣味、、、これらは使う価値のあるお金です。

心理学の研究でも、
人はモノではなく経験に金を使う方が幸せになれることを示しているそうです。
モノは買った瞬間の喜びがMAXで、次第にその喜びは減っていきます。

経験から得る価値は、時間の経過とともに高まっていきます。
著者はこれを『記憶の配当』と名付けています。

必要以上のお金を貯めるために節約ばかりしていると、
そのときにしかできない経験をするチャンスを失うことになります。

その結果、
「後悔」や「やたらと人を羨む」という心境に
陥ってしまうんじゃないかと思ったりします。

そして世界が必要以上に小さな場所になってしまうんですよね。
人生は経験の合計にしかならないから。

では、最高の人生を送るために、経験の価値を最大限に高めるにはどうすればよいか?
「生きているあいだに、限りあるライフエネルギーを最大限有益に使う方法とは?」
と言い換えてもいい。

出所: DIE WITH ZERO

この本はこの質問に対する著者の答えが書かれています。


その答えが気になる方は本書を読んでみてください。
読まないこれからより読んだこれからの方が「最高の人生」に近づけるのは確かです。


読む前に答えの概要を知りたい方のために、少しだけ内容に触れたいと思います。

経験への投資が早ければ早いほど、記憶の配当はたくさん手に入る。
20代に何かを経験すれば、30代で経験したのに比べて長い期間、記憶の配当を得られ続ける。
リターンの合計が元の経験を上回ることさえある。
逆に死の間際で何かを経験しても、もらえる記憶の配当は少なくなる。

出所: DIE WITH ZERO

だからとにかく早い段階で経験に投資すべきだ。と著者は答えています。

例えば死を目の前にして、ほんの数日か数週間の延命に数十万ドルもの大金を費やすこと。
そのお金は、若い頃に何年、もしかしたら何十年も
「経験するための時間」を犠牲にして稼いだお金です。

もし選べるとしたら、
病状に伏して身動きもとれなくなった状態で過ごす数週間のために、
健康で活力に満ちた時間を何年分も費やすことを選ぶでしょうか?

何かを優先させれば、何かを逃すのは自然の理です。
家族と過ごすその時間は、働いてお金を稼げたはずの時間でもあります。

つまり、人は大切なことだけに時間を費やすわけにもいかないことは確かです。
自分が望むバランスを取らないとやっていけません。

大切なのは、「金を稼ぐこと」と「大切な人との経験」を
トレードオフの関係として定量的にとらえ、自分の時間を最適化することだ。

出所: DIE WITH ZERO

お金の価値は加齢とともに低下するそうです。
つまり、まだ健康で体力があるうちに、お金を使った方がいいということです。
お金に余裕がある人ほど、そうするべきだと助言しています。

その理由は、「時間は金よりもはるかに希少で有限」だからです。

時間をつくるためにお金を払うことは、
収入に関係なく、人生の満足度を高めるということがわかっているそうです。

どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってきます。
自分が死ぬ日と、何らかの経験を楽しめなくなる日は違うということ。
ティーンエイジャーの自分、大学生の自分、
独身で気ままな暮らしをしている自分、幼子の親である自分。

どの自分もいつかは終わりのときがきます。
人生の過程で小さな死をいくつも体験するというのはそういうことです。

童話の「アリとキリギリス」
ある夏の日、キリギリスはバイオリンを弾き、歌を歌って過ごしていました。
その一方で、アリは来たる冬のために食料を一生懸命家に運んでいます。
まったくはたらくことなく、毎日を楽しく遊んで過ごしたキリギリス。
冬になり、キリギリスは食べ物がなくなり、アリに食べ物を分けてほしいと言う。
アリは夏の準備を怠ったキリギリスが悪いと言う。

アリは「厳しい冬という将来のために蓄えておかなければ、困ることになるから」と
くる日もくる日も真面目に働きます。

こどものころ教訓としてよく聞く話ですよね。
だけど、一体アリはいつになったら楽しむことができるんだろう?

今を楽しまなかったアリが休んで楽しめるのはおじいさんやおばあさんになってから?
その時に楽しむのはそれはそれでいいけど、
今が楽しくなかったら今まで何をしてきたのだろう?ってなりそうです。


出所:学識サロン
   絶対に読んでおくべき1冊
   『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ゼロで〇ね)

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