最近、1日1冊チャレンジで毎日本を読んでいます。
今回は、このブログのテーマにもなっている
「FIRE〜最強の早期リタイア術〜」という本の元となった本と言われている
お金か人生か 給料がなくても豊かになれる9ステップ [ ヴイツキー・ロビン ]という本の概要と感想についてご紹介いたします。
内容が濃いので読むのに2日かかりました。
9つの章があり、
“お金の正体”と”本当の満足感”について解説してくれています。
私にとって(恐らく多くの人達にとって)、
第1章と第4章に最も大切な要素が書かれていたように感じるのではないかと思いました。
その第1章では、「お金という罠」というテーマの章で、
私たちが陥っている“多いほど豊か”という価値観は不幸であるということを教えてくれます。
どうでしょう?
多いほど豊かなのでしょうか?
多いほど豊かである場合、
今持っているものでは十分にはなりえません。
もっともっとと欲望は満たされることをしらないからです。
もう少し手に入りさえすれば…という思いが永遠と繰り返されるだけで
決して十分にはたどり着けないんです。
かといって“少ないほど豊か”というものでもありません。
欲しいものや必要なものを手に入れる過程で生じる「十分」は人によって千差万別で、
明確で具体的なラインはありません。
あなたや私次第ということです。
生存のために十分な必需品、くつろぎや喜びのために十分な楽しいもの、そして少しのぜいたく品。
重荷になったり、悩みの種になったり、借金して買ったり、
結局一度も使わなかったりする余分なものはいりません。
“十分”とは安らげる地点であり、信頼できる地点です。
正直でいることができ、
自分の心の中を見つめ、何をどう思いどう感じたかを改めて熟考することができる地点です。
十分に楽しみつつ、お金が人生にもたらすものに感謝し、
必要でないものと欲しくないものには決してお金を使わないことが”十分”の頂点です。
十分を超えた支出は単なるガラクタで、欠乏よりも避けるべきことです。
ガラクタはあなたや私にとって余分なもので、役に立たず、スペースを奪うものだからです。
自分にとって何が”十分”なのかわかったとき満足度も頂点になります。
あとはそのまま生きるだけです。
本書の1章から4章には、
「自分にとって何が”十分”なのか」を把握するプロセスが詳しく載っています。
ちなみにですが、多くの文献で実証されているのでご存知の方が多いかと思いますが、
自身の幸福度を1〜5(5が最も幸福)で採点してもらい、その点数を収入と関連づける調査があります。
調査結果の平均スコアは、常に2.6〜2.8の間で3にも届かないという結果です。
驚くのは、それが月収15万を下回ろうが、60万を上回ろうが、点数に違いはなかったということです。
さらに、「幸せになるにはいくら必要ですか?」という質問への回答では、
どの月収の場合でも、今より1.5倍〜2倍多く必要という回答になるのだそうです。
「自分にとって何が”十分”なのか」を把握する必要性が、この調査から裏付けられていると思います。
ここまで書いてきたことは、
一見するとそりゃそうでしょという風に思う方もいるかもしれません。
ですが、現代社会で生きていると知らず知らずのうちに、
他人と比較し、超絶優秀な企業のマーケティングからの洗脳を常に浴び、
消費者というラットレースで、新たな製品・新たなサービス・新たな市場で多くを手にするために
もっと働く必要があると思い込まされてしまうのが普通です。
ついには、余暇さえ、「くつろぐための時間」ではなく、さらなる消費の機会になってしまってはいないでしょうか…。
そんな中で「自分にとって何が”十分”なのか」を把握できている人はどれくらいいるのでしょうか。
私は今年、社畜から卒業しました。
社畜だったころ、
会社での仕事に追われ、大切な人と過ごす時間をたくさん逃しました。
私の場合、そのストレスを相殺すべく、
自分を着飾る服やコスメや使いもしないバッグにお金をたくさん使っていました。
あらゆるバランスを見失って思考が麻痺していたか、
思考なんて全くする余地がなかったように思います。
買わないと保てなかったんです。
仕事をやめた今、
あれほど自分を着飾る服やコスメやバッグに執着していた欲望は、
自然と消えました。
フルタイムで働いていた頃の半分の収入になりましたが、
無理することも我慢することもなくその収入内で生活ができています。
私にとっての”十分”はもっと少なくてよかったんです。
それなのに必要以上のものを買うためにもっと働かなければという思考に陥り、
稼ぎが増えたら増えたで、結局さらに多くのものを買ってしまうその繰り返しに
見事にハマっていました。
そんな負のループから私を救い出してくれたのは夫でした。
そして十分を超えた不要なガラクタを買うためにますます働くということを捨てた今、
時間を手に入れました。
その時間の一部を本を読むことに使っています。
その読書で「お金か人生か」に出会いました。
自分の十分を把握した今、
これからの人生
私の大切な人に豊かに生きて欲しいので
自らも豊かに生きるために
適切に人生に関わっていきたいと思いました。
“自分にとって何が”十分”なのか”が分からないという方、
本書を読めば見つけられると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました◎
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