「キャズム理論」ってご存知ですか?
「キャズム理論」は、
新しいモノやサービス・アイデア・技術などの普及に関する理論で、
よくマーケティングで使われています。
「キャズム」とは、
「市場に製品・サービスを普及させる際に発生する、超えるべき障害」を指します。
新しいアイデアや技術がなぜ社会に普及したりしなかったりするのか、
普及するのはどういったケースでどのように普及していくのかを説明する理論です。
イノベーター理論とも呼ばれます。
「キャズム」は直訳すると「溝」という意味です。
暗号資産が2008年に発明されてから、今年2021年で13年目となりますが、
暗号資産の普及度は現在どれくらいだと思いますか?
今回の記事では、
2021年9月現在の暗号資産全体の市場と現在のフェーズについて
解説します!
あなたはどのタイプ?
新しいアイデアや技術が世に浸透するのに、
どのようなフェーズを経ているのかを表している有名な図があります。
![](https://hwitelip.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-18-11.18.12-1-1024x573.png)
①イノベーター(Innovators:革新者):全体の2.5%。 特徴:冒険心が強く、目新しさや最先端の技術を重視し、 商品やサービスの質、得られる利益には無頓着。 いわゆるテクノロジー・マニアやゲームオタクがこの層に属す。 ②アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者):全体の13.5%。 特徴:流行に敏感で常に情報集をしている。先見の明があり、 周囲への影響力が強い。 イノベーターとの違いは、社会との価値観のずれにも敏感であるところ。 サービス導入による利益も冷静に判断し、購入を決めていく。 ③アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者):全体の34.0%。 特徴:比較的慎重派に属するが、 消費者平均よりも早い時期にサービスを導入する アーリーアダプターの影響(口コミ)を受けて購入を決める。 ④レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者):全体の34.0%。 特徴:新しいものに比較的懐疑的で、 市場のサービス採用が半数を超えたあたりから購入を決める ⑤ラガード(Laggards:遅滞者):全体の16.0%。 特徴:最も保守的な層で、流行に関心がない。 商品やサービスが伝統化して初めて導入。変化を嫌う。
新しいテクノロジーが登場すると、
早々にテクノロジーを活用するイノベーター、アーリーアダプターが登場します。
イノベーターとアーリーアダプターは全人口のうち16%と少数しか存在しないため、
そのテクノロジーが社会に本格的に受容されるかどうかは、
アーリーアダプターの後にアーリーマジョリティが登場するかどうかにかかってきます。
つまり、
このアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にある
キャズム(溝)を超えられるかどうかが最大のポイントとなります。
これまでの実例
「スマホ」が社会に普及していくときがわかりやすいんじゃないかと思います。
スマホが出てきたばかりの当初は、
「ガラケーで十分」「使い慣れているから変えたくない」「
なんか怖い」「文字が打ちにくい」
というマインドの人たちが大変で、
すぐに飛びついた人は少なかったのではないでしょうか。
ですが、結局は徐々に社会に浸透しましたよね。
というのも、
流行に敏感な友達や、アンテナの感度の高い周囲の人が使っているのを見て、
自分も使ってみたいという気持ちになり、
今となっては、ほぼ社会全体に浸透したというワケです。
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まずは、イノベーター
次が
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先見の明があって情報通・流行に敏感。
アーリーアダプター。
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ザ・中間層の
アーリーマジョリティ。
![](https://hwitelip.com/wp-content/uploads/2021/09/84C2AC7B-F0C3-432B-BBB4-FD112F448B04_4_5005_c.jpeg)
そんな便利なのあったの?
レイトマジョリティー。
![](https://hwitelip.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-21-21.59.22.png)
参加する気なし。
ラガード。
100年に1度の革命スルーするの?
インターネットとお金が結びつく、フィンテックと呼ばれる分野の代表が暗号資産。
今後主役となる分野について知識や経験を持っておくことは、
とても大きなアドバンテージになります!
お金の概念が変わるほどの、
100年に一度の革命なのに、今スルーしたら後悔しかしないと思います。
2018年の頭のバブル崩壊で終了したと思ってる方も多いかもしれませんが、
本当にそうなのでしょうか?
「仮想通貨は今やれっきとした資産」としての地位を築いています。
その証拠に2018年のビットコインバブル崩壊と言われた暴落時も
一時40万円を割り込むところまで落ち込みましたが
無価値にはなりませんでした。
無価値どころか、気づけば500万円を超え、暗号資産市場も拡大し続けていますからね。
既に世界は仮想通貨なき時代には戻れないと、私は思います。
既に社会を変え得るほどの支持者を獲得しているからです。
BTCの価格推移 2017年〜2021年の最高値と最安値は?
ちなみに、2017年から2020年のビットコイン(BTC)の価格推移として
最安値と最高値、値幅を年別でみてみるとこんな感じです。
![](https://hwitelip.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-21-18.38.15-1024x913.png)
暗号通貨の市場規模の推移
2021年上半期、
ブロックチェーンと暗号資産への投資額は過去3年の通年の合計額を上回りました。
世界4大会計事務所の1つ、
KPMGが発表したレポート「Pulse of Fintech H1’21」によると、
ブロックチェーンと暗号資産への投資額は2021年上半期、
87億ドル(約9600億円)に達したとのこと。
2018年〜2020年の通年の合計額は、
それぞれ72億ドル、50億ドル、43億ドル。
さらに過去3年に比べて、1件あたりの平均投資額も大きくなっています。
これはつまり、機関投資家の資金が流入していることを表しています。
2030年には300兆円を超える市場規模になるとも予測されており、
ブロックチェーンが秘めた将来性に投資家が注目していることは間違いないです。
そもそも暗号資産の先駆けであるビットコインが世に出たのは2009年、
これがブロックチェーンの最初の実用化でした。
今から約30年前、インターネット技術が発明されました。
30年経った現在の私たちにとって、
生活やビジネスになくてはならないものになっていますよね。
ブロックチェーン技術の活用は実用化されてから約10年、
まだまだ始まったばかりと言えます。
その市場規模の成長は2030年には約340兆円になるとの予測もあり、
世界を変える技術として期待されています。
![](https://hwitelip.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-21-20.25.43-1024x635.png)
2021年9月現在のフェーズは「アーリーアダプター」
暗号資産の普及率はこれまでのところ公式な統計が存在しないことから、
いくつかの機関がアンケート方式での調査を行っている模様。
例えば、「Statista Global Consumer Survey」は、
2020年に65ヵ国を対象に、暗号資産の使用または所有の調査をしています。
この調査によると、
暗号資産の所有と使用の割合が高い国は、
ナイジェリア(32%)、ベトナム(21%)、南アフリカ(17%)、
トルコ(16%)、ペルー(16%)などでした。
ちなみに昨年の上位国は、
トルコ(20%)、ブラジル(18%)、コロンビア(18%)、
アルゼンチン(16%)、南アフリカ(16%)などが挙げられます。
ナイジェリア、ベトナム、ペルーなどの
発展途上国で急速に普及していると見られることから、
暗号資産の普及率と国の信用力との間には一定の関係があるのではないかと考えられます。
主要国では、
米国が7%、中国が8%、日本は4%の普及率と、
大きな変化は確認できない結果のようでした。
この調査結果からも、
2021年現段階のフェーズは、「アーリーアダプター」なんじゃないかと。
まだまだ、先見の明がある情報や流行に敏感な一部の人しか
理解していない市場です。
ということは今後、
テクノロジーが社会に本格的に受容された場合、
34%のアーリーマジョリティが押し寄せてくることになります。
そう考えると、
1BTC=10,000,000円になるとか
1BTC=50,000,000円になるというお祭り爆上げ予測も
本当にそんな日が訪れる気がしてくるのは私だけでしょうか???
今、市場に参加してもまだ「アーリーアダプター」になれます。
みなさん置いていかれないよう気をつけましょう!!!
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