2021/4/14にNASDAQへCoinbase(コインベース)上場して
1年が経過しました。
Coinbase(コインベース)の売上を左右する仮想通貨が、
以前よりもより多くの投資家に受け入れられてきつつある背景もあるので
Coinbase(コインベース)への投資は、
アリなのかナシなのかについて調べてみました。
私個人として、Coinbase(コインベース)を買う✨ or 買わない🥺
の判断材料として調べてみた形ですが、
何かの参考になればと思い共有させていただきます😊
✍️この記事の要点 ・Coinbase(コインベース)のビジネスモデルかがわかる ・何で利益を上げているのかがわかる ・売上を左右するリスク要因がわかる ・以上を踏まえて私が買うか買わないかの結論
Coinbase 会社概要
IPO(2021/4/14にNASDAQへ上場)
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何の会社?
ミッションは?
何で利益を上げてるの?
Coinbase(コインベース)は、
ダイレクトリスティングという、通常のIPOとは異なる手法でNASDAQへ上場しました。
ダイレクトリスティングをすることで、
既存の株式が希薄化することもなければ、証券会社を雇わなくて済むので
IPO時に必要な数千万〜数億ドルというコストもかからないで済みます。
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ダイレクトリスティングとは
「新株を発行しないで上場」することで、
上場による資金調達はできないけど、
上場時のコストを抑えたり、制限がなかったり
メリットもあるんだよ。
しかも、一般的なIPOではロックアップ期間が設定さるところ、
ダイレクトリスティングではロックアップ期間が設定されないため、
既存の株主がすぐに株を売却して、上場利益を得ることができます。
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ロックアップというのは、
「一定期間、または一定の株価になるまで株式を売ってはいけない」という制限のことだよ!
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このような制限が設けられている理由は、
上場時に投資した私たち一般投資家が、
大きな損失を抱えないようにするためなんだよ。
創業者やベンチャーキャピタルは、
上場した後に持っている株を売って、
利益を得ようとするのが当然だからね。
彼らは「会社が倒産するかもしれない」状況の中、
リスクを取って投資してきたワケだからね。
リスクを取った分だけ、利益を得ろうとするのは当然といえば当然なんだよ。
ダイレクトリスティングでは新株を発行しないので、流動性が低くなりがちです。
そのため、通常のIPOよりも受給次第で上場直後に株価が暴落することが多いようです。
チャートからもわかるように、
コインベース株の上場来高値は上場初日の429.54ドルなので、
典型的な「上場直後が天井」のIPOとなってしまっています。
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コインベースもIPO後に暴落してる…
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通常、IPO時には
黒字化していない企業が多いのですが、
コインベースはIPO直前期に既に黒字化し、利益を生み出していて
ビジネスが収益化されていました。
しかも純利益率が25%とかなり高いところが特徴です。
純利益が高いことで有名なグーグルでさえ、
20%(2020年)だったことを踏まえても、
グーグルを上回る利益率を叩き出しているモンスター企業のように思えます。
※ちなみに、米国の金融機関の純利益率は15%程度。
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どうしてそんなに高い利益率が出せるのかな?
その理由を紐解くために、
コインベースのビジネスモデルを詳しくみていくよ◎
Coinbase(コインベース)のビジネスモデル・ミッション
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何の会社?
ミッションは?
何で利益を上げてるの?
🍎コインベースの売上の内訳🍎 ・仮想通貨取引の手数料:96% ・サブスクリプションビジネスによるもの:4%
🍎コインベースの掲げるミッション🍎 ・「新しい金融システムのプロバイダー」として様々なサービスを提供すること ex)「一般ユーザーへの融資」、「NFT事業」、「メタバース」
Coinbase(コインベース)は、
アメリカで1番大きい仮想通貨取引所です。
暗号資産の取引所としては世界最大規模を誇り、
世界100ヶ国以上の取引所を運営しています。
2012年に設立され、2021年にNASDAQへ上場しました。
仮想通貨という
次世代を担うであろうプラットフォームビジネスを早くから見極め、
信頼性の高いシステムという地盤を固め、
ビックウェーブに乗ることができた企業だと思います。
コインベースの目指すところとしては、
「新しい金融システムのプロバイダー」として様々なサービスを提供すること
を目的としていますが、
今のところ、売上の96%は仮想通貨取引所としての取引手数料という
ところに留まっています。
しかも、この取引手数料による売上というのは、
ボラティリティが高いです。
というのも、
トランザクション毎に、
手数料を徴収するという体型のビジネルモデルであるため
仮想通貨の取引量に連動するからです。
市場が活況で仮想通貨の取引量が多い時期であれば、
売上も上がりますが、
暴落が始まりだして、多くの人が株や債権等に流れてしまうと
売上の減少に直結します。
扱っている仮想通貨の中でBTCとETHが占める割合が大きいので
特にこの2つのコインに依存します。
そのことを裏付けるように、
コインベースがナスダックに上場した2021年4月、
当時の参考価格であった250ドルの株価を大きく上回る429.54ドルの値を付けました。
ですが、わずか1ヶ月後の5月、
ビットコインが100万円以上暴落したことを受けて
コインベースの株価も15%近く下落しました。
このように、
現状のビジネスモデル上、
ビットコインイーサリアムなどの暗号資産の価格変動の影響を受けやすい点が特徴です。
直近の4Q(第四四半期)では、
約4割を占めていたビットコインが16%に急降下し、
イーサリアムと同率となっています。
対して、その他の暗号資産の割合は、
68%に拡大しているということは評価したいのですが、
結局は仮想通貨市場の状況に左右されることには変わらないと考えられます。
そのため、
今後のコインベースの将来性を検証するうえで重要になってくるのが
現在コインベースが投資を拡大している分野である
「NFT」と「メタバース」ということになります。
現状のトランザクション毎に手数料を徴収するビジネスモデルは、
通常の証券会社を通してより割安な手数料でビットコインETFを売買した方が
合理的な投資となるため、ビットコインETFの動向次第で、
コインベースの業績と株価は大打撃を受ける可能性があります。
つまり、手数料の面でもビットコインETFに勝てないし、
コインベース株を買うよりはBTC現物に投資した方がいいしという
結論になります。
コインベースへ投資する要因を高めるものあるとすれば、
現在コインベースが投資を拡大している分野である
「一般ユーザーへの融資」や「NFT事業」「メタバース」という
分野の成長が不可欠だと考えられます。
リスク要因
![](https://hwitelip.com/wp-content/uploads/2021/10/ECB3CDF8-30A8-4174-BC97-2B925C2EAA20-1.png)
コインベースの将来性を左右するリスク要因として
現状考えられるものをピックアップしてみたよ!
リスク要因 ・クリプトなのに中央集権っていうのが気になる(クリプトが目指すのは非中央集権) ・売上の96%が仮想通貨取引所としてのトランザクションから発生する手数料である点 →仮想通貨市場が活況の時はいいけど、低迷し出すと連動して売上が減ってしまう。 ・手数料の安いビットコインETF(現在は先物のみ)に投資家は流れるだろう点 →コインベースの取引手数料は高い。通常の証券会社を通して割安な手数料でビットコインETFを売買するようになるから、ビットコインETFの動向次第でコインベースの業績と株価は大打撃を受けるかも。 ビットコインETFが誕生すれば、BTC価格は急騰すると考えられる。 と言うのも、2004年に金ETFが誕生した時がそうだったから。 その後、金価格は7年間で4倍も値上がりした。 つまり、BTCも同様に、ETFが誕生すれば、機関投資家がBTCをポートフォリオに組み入れようとして、大量のマネーが流入するので、ビットコインETFの誕生した今、コインベースにはマイナス材となり、BTCにとってはプラス材料。 結論、コインベースを買うよりBTCを買う方がベター。 ・サイバー攻撃に対応するセキュリティ対策 ・規制が変わりやすい仮想通貨環境 →アメリカおよび国際市場の規制
上昇要因
■仮想通貨市場の活況
■ユーザー数のさらなる増加
■現在コインベースが投資を拡大している分野である「一般ユーザーへの融資」や「NFT事業」「メタバース」事業の拡大、普及
下落要因(停滞要因)
■仮想通貨市場の下落・低迷
■ビットコインETFの誕生
■変わりやすい仮想通貨市場への規制
■中央集権→非中央集権へのムーブメント
結論
![](https://hwitelip.com/wp-content/uploads/2021/10/ECB3CDF8-30A8-4174-BC97-2B925C2EAA20-1.png)
結論、
コインベース株買うの?買わないの?
現時点では買わないです。
私は、コインベース株を買うより、
BTCの現物を買ってけばOKと結論づけました。
コインベース株を買うことはリスク分散にもならないし、
将来性をとってもBTCでOKだし、
もし買う理由があるとすれば、
それはコインベースが現在力を入れるべく投資を拡大している
「NFT」「メタバース」分野の成功が鍵。
仮に今後コインベースがミッションとして掲げている
「新しい金融システムのプロバイダー」として様々なサービスを提供すること
→例えば、「一般ユーザーへの融資」、「NFT事業」、「メタバース」
これらの事業が着実に拡大してくるような場面があれば
そのときにコインベース株の購入を検討したいなということです。
ただし、そのタイミングは今現在ではないです。
仮に今後それらの事業が機能し、
実際にコインベースの株価が上昇してくる場面があればのハナシとして
考えています。
ということで、
今後もコインベースの動向は追っていきたいと思います😊
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